【弁護士相談】すべて正直に話すのは恥ずかしいと思う方に。
いつもお世話になっております。
三重県四日市市の大洋総合法律事務所の事務員Hです。
前回までに弁護士事務所の事務員からみた、法律相談の前に電話でご相談の大筋をお聞きすることに関する記事書かせていただきました。
ご予約の際に弁護士事務所の事務員が色々お聞きする理由①
ご予約の際に弁護士事務所の事務員が色々お聞きする理由②
今回は、お客様が実際に弁護士に相談する内容について、大事なことをお話ししたいと思います。
弁護士に相談する際、こんなことを話したら恥ずかしいと思うこと、ありませんか?
問題が起こった時、起こりそうな時、どんな場合でも片方が100%悪いということは多くはありません。(一方的に言いがかりをつけられたとか、交通事故で止まっている状態のところにぶつけられたとか、もちろんそんなのは例外ですよ)
自分に言い分があるように、相手にも言い分はある。
むしろ、自分にもこういう不利な部分、自分が原因だった部分があるのでは・・と薄々思いながらも、そんな恥ずかしいこと言えない。自分にも落ち度があったなんて言えない。
そのような状態でも、弁護士は、お客様の話された話をもとに、相談に乗るのです。お客様のことを信じて、一緒に解決の道を探っているのです。
始めから正直に話した方が、良い結果になります。
弁護士は、お客さんの話をもとに解決の道を一緒に探っていきます。
もし仮に『訴訟』つまり、裁判になった場合にでも、後から「実はこちらにもこんな落ち度があって」というのが判明した場合、しかも相手からの指摘でそれが判明した場合、取り返しのつかないことになるかもしれません。
お客様が話されなくて、または、嘘をおつきになってこちらの言い分が間違っていた場合に、今後、「こちら側の言い分が信用できない」として、それ以外の正しいことまで含めて全て、不利な状況に陥ることもあるのです。
例えばの話ですが、「私はそんなヒドイことはこれまで1回も言ったことはない!言いがかりだ!」と言うお客様がいて、弁護士はそれを信じて裁判に臨み、「相手方の言いがかりだ」と主張したとしましょう。その後、相手方から「これが証拠の録音です。ほら言ってますよ」と出されたところを想像してみてください。裁判官はお客様に対してどう思うでしょうか?「この人の言っていることは信用ならないな。そもそもこれまで言っていたこと、すべてが嘘かもしれないな」と考えると思いませんか?
たとえお客様にとっては不利な情報であっても、あらかじめ弁護士がそのことを知っていた場合は、こちらから出す主張も、相手から突っ込まれにくいものにしておくことや、そもそもの弁護方針を変えるなどの対処ができます。また、弁護士の視点から見れば、新たな主張ができるキーとなる出来事となりえることもあります。
信頼関係は何よりも大事です。
実際の裁判になってから、こちら側の不利なことが後から判明すると取り返しつかない場合があるというお話をさせていただきましたが、それよりも、もっと知っていて頂きたいことがあります。
弁護士も「信頼関係を大事にする」ということです。
弁護士も、お客様のことを信じて、その主張を少しでも多く汲み取って問題を解決したいと考え日々奮闘しています。
もしお客様が意図的にお話してくれなかったことで問題が不利に進んだ場合、弁護士も人間です。お客様に信頼してもらえなかった、正直に教えてもらえなかったと、とてもとても残念に感じるのです。
結果、このお客様のためにこれ以上弁護活動を続けられないという判断に至った場合には、辞任させて頂くということもあります。お打ち合わせの時間も、弁護士フィーもすでにかかっています。お客様にとっても弁護士にとっても、良い話ではありません。
まとめ:あなたの一番の味方になるには、有利なことも不利なことも知っている必要があります。
たとえこちらに不利なことがあったとしても、あらかじめ弁護士に教えてくださることによって、より良い道が開けます。また、弁護士との信頼関係があることは、ご依頼をお受けする際に、弁護士もとても大切にしていることです。
弁護士があなたの一番の味方であるためには、言いづらいこと、自分側の落ち度だと思って恥ずかしいと思っていることでも、正直に教えて頂けることが必要になります。
また、弁護士も、正直に打ち明けてみようと思っていただけるよう、信頼していただけるような弁護士であれるよう、日々精進しています。
私たち弁護士事務所の事務員も弁護士と同じく守秘義務(お客様から聞いた職務上の話をよそで言ってはいけない義務)がありますので、どうぞご安心してご相談してくださいね。
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