相続問題に関する、よくある質問⑺
当事務所に寄せられる相続問題のよくある質問をご紹介いたします。
父が先日死亡しました。遺産はほとんど価値のない古い自宅土地建物と、預金150万円だけです。弁護士の先生に依頼するような金額ではないのですが、相続人の一人がいろいろ主張して、まとまりません。金額が小さな案件ですが、相談に行ってもよいのでしょうか。
むしろ、こういった事例こそ、早期に相談に来ていただいて、正しい知識を身に着けて、どうすれば解決に近づけるか、考えるべきです。当事務所の実績でも、遺産が少ないが揉めに揉めたケースは多数経験しています。何も進まないまま、時間ばかり経過して、相続人の一人が死亡して、更に相続が発生すると、解決は遠のくばかりです。
私の経験上は、遺産の額もさることながら、相続人の個人の人柄・性格、考え方が原因で、遺産分割は揉めます。激しい「争族」となれば、得るものは皆少なく、失う労力、時間、コストは膨大なものになりかねません。