相続問題に関する、よくある質問⑷
当事務所に寄せられる相続問題のよくある質問をご紹介いたします。
父が先日死亡しました。遺言はありません。相続人は、母、兄(長男)と私(二男)の3人です。兄からは、法律で、長男が全て父の財産は相続することになっている、だから私にわける財産はない、相続の書類は作っておくので、実印と印鑑証明書をもって、家に来いと言われました。これは本当でしょうか。
お兄様の説明は間違っています。
戦前の日本の法律では、長男が全ての財産を相続するという制度でしたが、今は違います。お母様が1/2、あなた様とお兄様は、1/4ずつお父様の財産を受け取る権利を持つことになります。
個人で事業をしている父が先日、急死しました。銀行からの借り入れが約2000万円残っているようです。父名義の通帳を見ると、預金はあまり残っていません。私は借金を引き継がなければならないのでしょうか。
一度、弁護士に相談をされることをお薦めします。
A相続放棄の手続きを取れば、借金を引き継ぐことを回避できます。ただし、お父様の残された預金などの財産ももらえなくなります。相続放棄の手続きを行った場合でも、既にあなた様が、お父様名義の財産に手を付けてしまった場合など、やり方を間違えると、相続放棄できなくなることもあり得ます。このようなケースでは、一度、弁護士に相談をされることをお薦めします。