【遺産相続】その遺言書、本当に大丈夫でしょうか?
平素より大変お世話になっております。
大洋総合法律事務所の事務員Hです。
当事務所は、遺産相続のご相談を多数いただいているのですが、以前事務員ブログに書きましたように、私たち事務員もご相談の内容を簡単に聞き取らせていただいています。その中で、わかったことがあります。
ご相談の内容そのままではないですが、もし、身近な方で遺産相続について考え始めた方がいらっしゃったら、こんな落とし穴にはまっていないか、気にしてあげて頂けませんでしょうか。
うちは遺言書は書いてあるから大丈夫!
を信じて大丈夫でしょうか?
うちのお父さんは遺言書はもう書いてあるから大丈夫!
ちゃんと、100%、妻である私にすべて譲るって書いてもらったわ!
って聞いて、一安心だと思われたでしょうか?
その遺言書は、本当に有効なのでしょうか・・・?
よーくよく聞きますと、
お父さん直筆で書いてもらったものの、封をせず、本棚にしまってある
お父さんが字が書けないから、お母さんが代筆した
修正液で修正された箇所がある
などなど・・・・実は、遺言書の条件を満たしていなくて、無効となってしまう遺言書は多いのです。
遺言書を有効にするにはどうしたらいいのでしょうか?
・情報を集めましょう
インターネットでも、書店で販売されている本でも、遺言書をどのように作成して保管したらよいかについては、情報がたくさん出ています。
それらを参考にして、作成されてみるといいと思います。
また、公正証書遺言ですと、公証人に見てもらえますので、形式的に「有効な遺言」とは認められない(=要式違反といいます)でという事例は少なくなります。
・専門家に見てもらいましょう
インターネットの情報や書籍による情報だけで、完璧な遺言書を作られる方も中にはいらっしゃると思います。
しかし、弁護士などの専門家の目から見ると、これはちょっと・・と思われる遺言書は少なくありません。
死後の争いを防ぐために作られたものが、争いの元となってしまうこともあります。
専門家がみることで、要式としての無効になるような不備を起こさないことと共に、死後の遺留分のトラブルなどを防ぐため内容についても精査することができます。
といいますか、遺産分割で、裁判所を使わないと解決できないケースの3割から5割くらいは、遺言絡み(遺言があるにもかかわらず、揉めてしまっている)の案件なんじゃないのか、と当事務所の弁護士は、ぼやいていました(統計データなどもないところなので、真偽はわかりませんが・・・)。
せっかく書いた遺言書、死後のトラブルを防ぐためには、専門家のサポートがある方が確実だと思います。
当事務所は、遺産相続に詳しい弁護士が担当します。三重・四日市で弁護士をお探しでしたら、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。
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