【遺産相続】事務員が見た、相続の話
平素より大変お世話になっております。
大洋総合法律事務所の事務員のHです。
本日は相続についてのお話を書いてみたいと思います。
相続問題はお金持ちの問題?
時々、テレビ番組でも、相続についての話題を取り上げられて、家族・兄弟姉妹・親戚で『争族(そうぞく)』になっているような再現ミニドラマが繰り広げられているのを見かけることがありませんか?
これは、遺産が数億円とあるおうちの出来事で、うちには相続問題が起こるような遺産もないし、関係ない世界の話だわ〜なんて思っていませんか?
私達事務員もそう思っていて、遠い世界の人の話なんだろうなぁ〜って思っていたんですよ。
ところが、どうやら現実はちがうようで・・・
弁護士の話では、揉めるのは、必ずしも、高額な遺産が残っている場合に限らない、ようです。
どのご家庭でも、起きる時は起きているのです!
そして、お金の問題というよりは、どこにでもあるような感情のもつれの問題が、背景にある、そうです!
兄弟がいて、片方は親の面倒を見ていたり介護をしていた、もう片方はお金を援助していた、なんて場合にでも、どちらかが『不公平感』を感じていると、遺産を均等に分けるとなっても納得いかなかったりで、揉めたりとか・・・
親と同居している兄弟が、親の通帳からお金を抜いている、いろいろ世話をしてくれたのはわかるけど、余分に抜きすぎていないか??ともう片方の兄弟が不満に思ったことがきっけで、揉めたりとか・・・・大抵、管理している兄弟は、親の通帳を見せたがらない。これが、振り返ると、紛争のスタートだったりとか・・・
故人の介護を誰が行ったか、という問題は、どうやら紛争のきっかけになることが多いようです。
介護をした側は、当然、時間や労力を使うわけですし、していない方は、その分の時間や労力はゼロなわけです。
ここの利害を調整しようとすると、なかなか兄弟間ではうまくいかないようです・・・・
では、弁護士を入れて、裁判所を使うか、となると、場合によっては年単位の時間と、裁判費用などのコストが大きくかかることもあります。事務員として見ていても、つらいな~と思う事案も多く、でも、兄弟同士、一度喧嘩をしてしまうと、もう手の施しようのないケースもあるようで、弁護士曰く、ここまできたら裁判所で解決をしてもらうしかない、というレベルのものが多いようです。
もちろん、泥沼化は避けられないか、という思いで弁護士が間に入っても、話し合いで、譲れる部分は譲って、早期に円満に解決している事例もあります。全員にとって、バランスの取れた選択肢を提案でき、それぞれにうまみがあると、うまくいくことがある、と、うちの弁護士は言っています。
大きく揉め出すと、頭では、譲り合った方がいいだろうと思っていても、お互いに感情の対立が大きくなって譲れるものも譲れなくなり、裁判で争うしか選択肢が無くなってしまします。ここで弁護士が入って、うまく利害調整できると、いいですね。
当事務所では、勝ち負けだけでなく、ご相談者様にとってバランスのよい選択ができるような、アドバイスをしている、とお聞きしております。
早めのご相談がなにより大切です
人は皆、自分が死んだ後のことは、あまり考えたくないものかもしれません。
しかし、ご自身のお子さんや兄弟が、自分が亡くなられた後に争っている状況を見たいでしょうか?
できれば円満に、そして、ご自身が築いた資産を上手に使って、さらに発展していくように願いたいですよね。
当事務所では遺言書についてのご相談もお受けしております。
また、土地の名義や事業の承継などについてのご相談も合わせてお伺いすることが可能です。
どうぞお気軽にご相談ください。
相続問題のよくある質問もご覧ください。