法律事務員のお仕事の話
いつもお世話になっております。
大洋総合法律事務所の事務員Hです。
法律事務所の事務員ってどんなお仕事しているの〜?
と、知人からよく聞かれますので、こんなお仕事もしてますよというお話をしてみたいと思います。
法律事務所は書類がてんこ盛りです!
まず初めに、法律事務所が扱っている事件は、当事務所では、大きく分けると3つあります。
・『示談交渉』と言って、人と人とで話し合いで解決する事件
・『裁判』になっている事件・・よくテレビでやっていてイメージが分かりやすいですよね
・『予防法務』といわれるようなもの・・まだ争いが表面化しているわけではないけど、ちっちゃくトラブルが起きていて大ごとになる前に未然に防ぎたいために、調査をしたり、書類をつくたりします
世間一般ではIT化とか、DX(デジタルトランスフォーメーション)といわれており、PC(パソコン)とインターネットでいろんな仕事が進んでいくことが多くありますが、法律の世界では、まだまだ、書類として扱うものが多くありますので、必然的に法律事務所でも書類仕事が大量にあります。
事務所内ではもちろん、PC(パソコン)で書類を作成して保管していますが、裁判所に提出する書類や証拠類は、全て、紙面で出すのが前提となっているので、それらを整理して必要部数を用意するのも、法律事務所の事務員の大切な仕事の一つです。
相手に反論したりこちらの意見を書いたりする書類の他に、証拠となる書類を、甲1号証、甲2号証・・などと、 番号をつけて、コピーして提出しますし、出した書類の控えもコピーを取り、事件ごとに整理してファイルにとじています。
その他の例ですと、『異議申し立て』もあります。
交通事故の依頼者が後遺障害の等級に納得がいかず、プロである弁護士からみてもこれは納得いかないよねという場合、『異議申し立て』をしますが、そのために準備するのにも書類を大量に扱います。
医療機関から医療記録(カルテ)のコピーを取り寄せるのですが、医療機関からは電子カルテのものをプリントアウトして提供してくださるので、分厚い辞書が2冊分ほどの紙量になることも多く、事務員がそれを日付や内容ごとに分類して、ファイルにとじます。
事務員の私達はファイルに閉じて、弁護士の指示に従って必要な作業をしますが、分厚い書類にほぼ全てに目を通す弁護士は、本当に大変だなぁと横で見ていて白目をむきそうになります。
その他、依頼者の持ってきてくださる通帳のコピーなども、1ページごとに、事務員がコピーを取ります。
預かった時点では証拠として使えるかまだわかりませんが、丁寧に扱うのはもちろん、抜けなくもれなく、大事な資料として保管しています。
依頼者ごとにきちんと保管をする理由
こんなにたくさんの書類があって、大変だなぁと思われましたか?
示談交渉の資料、保険会社からの書類、医療記録、裁判の書面、相手方からの書類、証拠類、、依頼者の数だけ書類も増えていきます。
当事務所では同じような事例がいくつも取扱があるので、その経験値が依頼者の方へ提供できる価値となっている反面、書類が別の人のところに混じってしまわないように、かなり気をつけて取り扱っております。
当事務所を信頼してご依頼くださったお一人お一人の依頼者の方にとっては、人生においてほとんど経験することのない事故や事件ばかりかと思いますので、大切な資料として、それぞれにきちんと分けて書類や資料を保管しております。
どうぞご安心して、お任せくださいね。