相談してから解決するまで、どれくらい時間がかかるのか?
平素より大変お世話になっております。
三重県四日市市の大洋総合法律事務所の事務員Hです。
法律事務所にいらっしゃるご相談者さまの多くは、今現在、困っていることがあったり、問題が起きてから来る方が多くいらっしゃいます。
なかには、今すぐに何とかして欲しいと、助けてほしいと、藁にでもすがる気持ちでいらっしゃる方もいらっしゃいます。
しかし、問題がすぐに解決することもあれば、訴訟などになった場合、想像していらしたよりも時間がかかることもあります。
そんなことをあらかじめ知っておくことができれば、今すぐに目の前の問題を解決できなくても、今ご自身で出来ることからやろうと発想を切り替えることができて、気持ちが軽くなる方も多いようです。
そんな方にお役に立てればと思い、事案解決にかかる時間を、ざっくりと書いてみたいと思います。
相談してから、事案が解決するまでの時間
相談している時点で、まだ何も起こってはいない場合
当事務所にご相談に来られる方の中には、とても危機意識が高くて、当事者間でのボタンの掛け違い・気持ちのすれ違いが起こりそうな時に、『これは将来的になにか問題が起こるのでは無いか?』とご相談に来られる方がいらっしゃいます。
そういった事前のご相談の中には、繊細で気にし過ぎなケースももちろんありますが、感度高く問題の芽を見つけて、大きな揉め事になる前にご相談にいらっしゃるケースです。
そういった場合、大きな揉め事にならない様に、気をつける点を初回相談の際にアドバイスさせていただくことで、問題にならずに済むことがございます。
例えば、交通事故を例にとると、保険会社から『治療費の保険負担を打ち切ります』と事前に連絡をもらっていたのに、切られる当日に初めて当事務所にお電話頂いても対処できないのですが、数週間前など早めにご相談される方は、すべてではありませんが、交渉がスムーズにいくことがあります。
ケースによりますが、打ち切り日を延期してもらえた実績も複数あります。
特に大きな人身事故の場合は、後遺障害が残ると賠償請求できる項目も多くなり、専門知識がないと請求できるものも請求しないまま保険会社の言いなりで示談をしてしまうことも多くあります。
適正な金額で示談するためには、後遺障害をしっかりと認定してもらう必要がありますので、交通事故弁護の経験豊富な弁護士に相談することで、将来的な交渉を見据えて、事故発生後早い段階での精密検査などをアドバイスさせていただくことが可能になります。
もちろん、賠償金を多く得ることよりも、治療によって後遺障害が残らずに、事故前と同じ生活に戻れることが1番良いです。
治療の打ち切り時期の問題も多くの方が遭遇する問題ですので、安心して治療を続けていただくためにも、早めのご相談がお勧めです。
示談交渉で解決する場合
訴訟になる前段階の場合は、当事務所の場合は、まずは示談交渉で合意することを目指します。
例えば、交通事故の場合についてお話しさせていただきます。
相手方保険会社と保険金の額で揉めていたり、治療打ち切りを言われて揉めているがまだ時間的猶予が残されている場合、示談交渉で解決することがほとんどです。
お怪我の治療が済んでいる場合ですと、医療記録の取り寄せから慰謝料等の試算をして、示談交渉をしてといった流れになりますが、数ヶ月〜半年ほどのお時間がかかります。
その他の示談交渉に掛かる時間については、刑事事件などではスピード勝負の事案ですと、1ヶ月以内に解決ができたこともあれば、やはり長時間かかったこともあり、ケースバイケースとなります。
訴訟になった場合
まずは示談交渉で早期解決を目指す場合がほとんどではありますが、双方の主張がどうしても折り合わず訴訟になってしまうケースや、ご相談の時点で既に相手方から訴えられている場合もあります。
訴訟になる場合、裁判の準備期間も含めると、第1審の地方裁判所レベルで、判決まで行くとなると、概ね1年程度かかるというケースがほとんどになります。
なぜ裁判をするのに1年もかかってしまうのかと、裁判というのは、双方が順番に主張(言いたいこと)を出していくのですが、その裁判の行われる日(期日といいます)が、1ヶ月から1ヶ月半毎に行われるからです。
その期日と期日の間に、それぞれが書類で主張を提出します。
相手方から出てきた書類に対して反論していかなければならないので、弁護士と依頼者とで打ち合わせをして今後の方針を決めていくのです。
1ヶ月〜1ヶ月半毎にこれを複数回繰り返していき、判決を貰ったり和解をする頃には1年が経っているということなのです。
離婚(特に親権が絡む案件)や相続人がたくさんおり、利害調整に時間がかかる遺産相続などを筆頭に、もっと長期間にわたることもあります。原因は、お金で解決できない問題(子どもの親権、昔から仲が悪くて喧嘩している兄弟姉妹など)があるからです。
分かりやすい例をいうと、離婚調停からスタートして、調停で、半年から1年くらいの時間を使い、それでも解決できず、裁判になり、離婚裁判で、親権を争ったり、離婚原因が争点になり、判決を貰うと、なると、1年から2年程度かかるケースは珍しくありませn。なんだかんだ、調停開始からカウントして、3年ほどかかっているケースも、結構ざらにあります。
裁判になると、どうしても時間が掛かること、弁護士費用もそれに伴って必要となること、また依頼者の方にも出廷して頂かなければならない時があるので(尋問といって、当事者が相手方弁護士や裁判官から直接質問されて答える日があります)、裁判をした方がメリットがあるケース、必要に迫られてどうしても裁判を受けなければならないケースというのは、ご相談者様にもしっかり説明をさせて頂いております。
ご相談はお早めがお勧めです
ここまで、ご相談の時点で大ごとになっていないケース、示談交渉で解決するケース、裁判で解決するケースについて、時間の観点からご紹介させて頂きました。
ご覧の通り、争いごとは火種が小さなうちの方が解決するのも簡単ですし、費用も時間も少なくてすみます。
問題が大きくなる前に、どうぞお早めにご相談頂くことをお勧めさせて頂きたいと思います。
当事務所の初回法律相談は、全て有料で承っております。
無料相談の場合、契約を強く薦める(要は、営業する)事務所もあるようですが、当事務所は、無理に契約を薦めることは一切致しておりません。
ご相談だけで見通しがたち、気持ちが落ち着かれる方も多くいらっしゃいます。
ご相談のご予約は、お電話のほかに、お問い合わせフォーム、公式LINEからも受け付けております。
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