正解がある話と、正解がない話
平素より大変お世話になっております。
三重県四日市市の大洋総合法律事務所の事務員Hです。
法律事務所にいらっしゃるご相談者さまの多くは、今現在、困っていることがあったり、問題が起きてから来る方が多くいらっしゃいます。
なかには、今すぐに何とかして欲しい、自分の思い通りにするにはどうしたらよいか?とお考えになって、きっと藁にもすがる気持ちでいらっしゃる方もいらっしゃいます。
その様な方に向けて、当事務所の弁護士がお役に立てる場合と、もしかしたら違った方法を考えたり、他の弁護士を探されたら良いケースもあるかもしれないというお話をさせていただければと思います。
ご判断の一助になれば幸いです。
正解がある話と、ない話があるということ
少し話がずれる様に聞こえるかもしれませんが、事務員Hは最近、『自分の意見で生きていこう』https://books.rakuten.co.jp/rb/16948008/という本を読んで、あぁこういうことか!と思ったことがあるのですが、
世の中には、『正解がある話とない話がある』のですが、学校教育では1+1=2になるなど、必ず正しい答えがある、それ以外は間違いであるということを訓練するので、ついつい、どこかに正しい答えが存在していて誰かがそれを教えてくれるという思い込みがあるのではないかということが書かれていました。
例えば、医療の話題となると、お医者さんにお願いすれば、全て良き様に判断してくれるわけではありません。
『Aという手術の成功率は20%、手術しなければ余命は短い。手術はした方が良いのかどうなのか?』そう悩んでいる人がいたとして、お医者さんに、『本人や家族でどうするか決めてください』と言われてもどうしたら良いのか分からない・・となりますよね。
医療において素人である本人や家族が決めてしまっても良いのかというと、本当に難しい問題です。
でも、どういう風に生きるのが幸せなのかは、人によって違うのではないでしょうか?
少しでも家族と一緒の時間を持てる可能性を高めるために手術する人もいれば、成功確率が低いなら痛いのも嫌だから辞めておく人もいると思います。
『正解がないから本人たちが決めるしかない』のですよね。
しかし、ここで少し『正解のある話』となってくるのが、前半の『Aという手術の成功率は20%、手術しなければ余命は短い』の部分です。
専門知識のある先生にセカンドオピニオンをお願いして、『他に方法はないのか? 本当に成功率は20%なのか? これは正しい情報なのか?』を聞くというのはアリだと思います。
もし、成功確率が80%となったらどうでしょうか。
ここが変わると、手術をする・しないの判断も変わってきます。
正解があるというと語弊はありますが、調べればわかる話・情報となります。
一般の方にとって自分で調べるには時間がかかりすぎますので、専門家の知見を聞くというのが早道です。
法律問題も同じです
法律問題で悩んだ場合にも同じ様に考えられます。
弁護士に相談すれば、自分が望んだ通りに話が全て解決するわけではありません。
問題を抱えて相談した際に、弁護士によっては、問題をどの法律に照らし合わせてどう判断するかということについては、言うことが異なってくるかもしれません。
また、これまで解決してきた同じ様なケースの経験があれば、その経験値を生かして、他の弁護士が答えなかった別の道筋を思いつく弁護士も中にはいるかもしれません。
いずれにせよ、法律相談で弁護士という法律の専門家が答えられるのは、『法律やこれまでの経験から考えると、問題の解決はこうなる可能性が高いということ』という、『判断をするための情報』でしかありません。
当然ながら、その法律問題に対して、その弁護士に依頼するのか否か、全面的に戦うのか自分も一部を譲っていくのか・・そういった判断をするのは、ご相談者様ご本人なのです。
まとめますと、『判断するための情報』は正解のある話(専門知識であり、厳密には、調べたらわかる話・情報)、ご相談者さまがされる『判断』は正解がない話、と言えるのではないでしょうか?
あなたが欲しい答えを出してくれる弁護士を探すか、自分の意見を変えてみるのが、解決への近道かもしれません。
当事務所では、交通事故・遺産相続・中小企業の企業法務については年間を通して多数の経験があり、その知見を生かして、初回相談の際に今後の見通しをしっかりとお伝えするようにしております。
中には、ご自身が描いていた筋書き通りの答えがなく、残念に思う方もいらっしゃいます。
しかし、それでも法律の専門家として、甘い見通しではなく、経験則からくる知見も踏まえて現時点で正しいと思われる情報をお伝えすることが、ご相談者様ご本人にとって最善であるというように考えておりますし、それにご賛同いただけるご相談者さまにとって最善の結果となるように、日々精進しています。
当事務所の実力としては、現時点での見通しはこのようであると伝えた上で、他の弁護士においては違った知見や見通しがある可能性があります。
最後に決めるのは、ご相談者様、ご本人です
当事務所の初回法律相談は、全て有料で承っております。もちろん、無理に契約を薦めることは一切致しておりません。
ご相談だけで見通しがたち、気持ちが落ち着かれる方も多くいらっしゃいます。
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