法律相談の有料と無料は何が違う?
平素より大変お世話になっております。
三重県四日市市の大洋法律事務所の事務員Hです。
当事務所では、日々、みなさまより法律相談のご予約を頂いており、ありがたい限りですが、時々、『無料相談はしていませんか?』と聞かれることがあります。
新聞や広告には、『無料相談をしています!』と謳っている法律事務所もあり、法律相談は無料でできると考えられている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、無料の法律相談には良い点も悪い点もございます。
当事務所も一部案件は実質無料で法律相談を受けておりますが、有料相談が基本となっております。
何かトラブルに巻き込まれて法律事務所に連絡をすると言うことが、人生初めての方がほとんどだと思いますので、法律事務所の事務員が把握している、法律相談の有料無料の違いを簡単にまとめてみたいと思います。
参考になりましたら幸いです。
無料相談の良い点
法律相談に行ってみようと思った時に敷居が低くなることや、料金がかからないことで相談者様にとっては節約できると言ったメリットがあります。
また、無料であれば、いくつも法律事務所をハシゴして相談しやすくなるかもしれません。
弁護士が法律相談を無料で行なっている場合はどんなケースがあるのか?
ボランティア(プロボノ活動)
弁護士を志すにあたり、困っている人を助けたいと思ったというのがキッカケという弁護士はやはり多いとお聞きしています。
弁護士業界では『プロボノ』とよく言っていますが、いわゆるボランティア活動の一環として、無料で法律相談に乗る弁護士はいるようです。
完全無料または破格の金額やで、法律相談に乗っているようです。
お金の出どころが別にある
弁護士会や自治体の法律相談会も無料のところが多いです。
これは、弁護士が法律相談を完全無料で受けているのではなく、ご相談者様の代わりに、弁護士会や自治体が代わりに弁護士に法律相談料を支払っています。
ただ、相場より低い値段であることも多く、ボランティアに近い感覚で相談業務を受けている弁護士は多いようです。
他には、保険で弁護士費用特約に入っている方は、弁護士に対して直接払うお金はなく実質無料ですが、保険会社が代わりに弁護士に支払いをしています。
営業活動
1番多い理由がこちらになります。
法律相談が無料であれば、相談の敷居は低くなり、ご相談者様がお客さんになる可能性が高くなります。
法律事務所も経営がありますので、お客さんにきてもらうために法律相談を無料にしているわけです。
特に、債務整理など、事務員が処理できる業務が多い分野においては、法律相談を無料にしても来てもらって処理する量を増やすという戦略を取っている法律事務所などは、CMでも見かけたことがあるのではないでしょうか。
有料法律相談だと何が良いのか?
当事務所が実質無料相談で受けている案件は、交通事故と相続の一部案件のみとなっていますが、それ以外は有料相談としています。
有料か無料かでいったら、無料の方がいいのではないか? と思われる方は多いかと思います。
有料相談だと何がよいかというと、純粋に、弁護士が法律相談として公平な判断が出来る可能性が高いと言う点ではないかと考えています。
無料法律相談には、営業活動の意味合いがあると言うお話をさせていただきましたが、もし、無料で法律相談をした場合ですと、弁護士としては依頼してもらうことを優先した活動が発生するかもしれません。
また、ご相談者様としても、法律相談の時間分の支払いはしっかりしているので、相談しても必ずしも依頼しなければならない(無料で話を聞いてもらったし・・・という)義理も感じず、依頼するかしないか、フラットに判断出来るのではないでしょうか?
費用の支払いについては、無料相談が前提になっている場合は、実際に依頼した際に弁護士費用(着手金報酬金など)が割高に設定されていないか確認された方が良いかもしれません。
そして、専門性の高い法律事務所は、セカンドオピニオンを受けることも多いので、有料相談にしている傾向が高いと思います。
法律相談のお値段だけで判断すると、専門性などを見逃すことになるかもしれません。
まとめ
法律相談の時間、たった30分、たった1時間でも、それで問題の見通しが立ったり悩みが解消して、気持ちがとても楽になったとおっしゃられるご相談者様がほとんどです。
一般の方にとっては馴染みの薄い法律問題は、自分で解決しようすると、調べるのにもとても時間がかかりますし、こじれてしまうと解決が難しくなることもあります。
弁護士は、これまで膨大な時間を法律問題に向きあっており、さらに新しい情報の取得のため、日々研鑽しております。
そのため、ご相談者様の悩みが早く解決するように、こういった弁護士の知識・経験を用いているので、有料の法律相談とさせて頂いております。
当事務所では、法律相談については、完全予約制にて承っております。
ご相談のご予約は、お電話のほかに、お問い合わせフォーム、公式LINEからも受け付けております。
お問い合わせフォームは、こちらです➡https://taiyo-law.com/inquiry/
公式LINEは、こちらです➡https://page.line.me/179zhlcf?openQrModal=true
どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。